コインチョイス寄稿 暗号通貨と匿名性/スノーデンの暴露

コインチョイスさんへの寄稿記事を書きました。

暗号通貨において匿名性が重要な理由とは?DASH(ダッシュ)のマスターノードオーナーにインタビュー

 

サイファーパンクや匿名化技術に関しては、暗号通貨の思想の根っこの部分なので、深掘りしたいと思っていたテーマです。

以前から「とみ三(Samurai33)」さんが匿名化技術の重要性についてtweetされていたので、今回インタビューさせて頂いた次第です。詳しい方に話を聞けるのはとても楽しい。面白い話を伺えましたので、是非、ご覧下さいませ。

 

取材準備を進める中で、「人々の安全を守るためには、国家がプライバシー監視を強めるのは止むを得ない」という考え方を意識的、もしくは無意識的に許容されている意見を目にしました。ちょっと引っかかるところがあるので、その点について、考えてみたいと思います。

 

スノーデンの暴露

国家がプライバシーを監視するという点に関しては、国家を完全に信頼できるという前提があれば賛成出来ますが、強大になりすぎた権力は制御が出来なくなり腐敗するものですので、私はどちらかといえば否定的です。

 

有名な事例では、アメリカの諜報機関の下部組織で勤務していたエドワード・スノーデン氏による、アメリカ政府、特にNSA(アメリカ国家安全保障局)による違法な監視の実態が暴露されたことが記憶に新しいです。

 

ドキュメンタリー映画でスノーデン本人のコメントが観れますので、まだの方は是非。

公式サイト http://gaga.ne.jp/citizenfour/

 

スノーデンを題材としたエンタメ映画も以前、公開されていましたね。

 

これらでは、全く持って不必要な個人のプライバシー、すなわち、Facebookやtwitterなどの有名なSNSや、携帯電話の膨大な通信記録を、アメリカの政府機関が一元的に集め、全てを監視していた事が暴露されます。犯罪者でもない一般市民の通信の機密が、国家によって破られたのです。

このような取り組みは、後に有効性が否定されています。プライバシーを収集する意味が無かったのです。

 

誰かが恋人に送ったセキュアなメールが、NSAの向こう側の担当者によって、全て見られていました。これはとても薄気味悪く、そして非常に恐ろしい事態です。個人的な弱みや人に知られたくない秘密を、他人に知られると言うのは、例えそれが国家機関に所属する善良な人々とはいえ、避けなければなりません。もしも退職後に悪意を持ち、悪用したらどうなるのでしょうか(気にし過ぎ?)。

 

同盟関係にある日本でも同様の監視は行われているか?

スノーデン氏による暴露はあくまでアメリカでの出来事です。日本でも同様の監視が行われているかについては定かではないですが(私が見聞きした限り)、スノーデン氏は日本に対するNSAの諜報活動の証拠を入手しており、一部の報道機関に提供しています。その資料によると、日本での諜報記録がアメリカに提供された事が明らかとなっています*。

 

また日本の警察組織の一部である公安部の「外事三課」による、監視活動の実態も明らかになっています。インターネットに流出した機密資料によると、日本に居住するムスリム(イスラム教の信徒)の方々を平時から監視下におき、詳細な個人情報を収集していた事が分かっています*。

出典:*スノーデン 日本への警告(集英社新書)

 

ここで重要なのは、監視対象が犯罪者か否か定かではない状況で、国家による監視体制が敷かれているという事です。一般人である読者の方も、このように監視される可能性を秘めています。国の安全を守るという意義や警察/公安組織の使命も理解していますが、ちょっと不気味と言わざるを得ません。

 

暗号通貨の技術は、個人を守ることを目的の一つとして発展して来た歴史があります。最初に紹介したコインチョイス寄稿記事でも触れていますが、暗号通貨の匿名化技術に関して、規制を強めるべきという向きもあるそうです。

これには反対です。規制したとしても、どちらにしろ地下に潜るでしょうし、取引所での本人確認さえ厳格に行えば、マネロンや違法薬物の購入などの犯罪行為はある程度抑止出来ると考えています。

 

治安を守るために、街中のビデオカメラやsuicaの履歴、スマートフォンのあらゆる通信記録が監視されている社会を、私達が受け入れたいか否か、たまには考えてみても良いですね。

 

参考図書:

 

関連記事:

祝!ビットコイン9歳の誕生日:記念に最初のブロックを覗いてみよう

未来から来たビットコイナー:和訳記事

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です