上司の脳をハックして昇進&昇給することに成功しました

お久しぶりです。くりぷと (@_CryptoBlogger)です。

低迷気味の暗号通貨はしばらく塩漬けにしまして、真面目に仕事に励んでいました。今日はその経験を元にしたビジネススキル系の話です。

 

「自分なりに仕事を頑張っているのに、なかなか評価されない」

「実力が低く、要領が良いだけに見える同期や後輩に、先に昇進されてしまって辛い」

「部下に侮られており、言う事を聞いてくれない。また周囲の協力が得られない」

 

という経験は無いですか?

私はあります。

 

例えばチャラチャラしていた後輩が会社に入ってきて、無意識に先輩後輩の関係性で油断していた所、件の彼は仕事が出来、運も味方に付けて、社内外関係者へのアピールが上手く評判が良く、成果も貪欲に追いかけるタイプの人間で、あっと言う間に成長して出世して行ったという経験があります。

若くして子会社の役員、社長を任されるまでになり、そこからの成長角度や付き合う人間の種類も明らかに変わったのですよね。

 

これはなかなかに衝撃的な体験でした。

普段、他人の事はそれほど気にならないのですが、このケースだけは違いました。嫉妬以外の何者でもありません(笑) 

 

このような差は、自分自身に原因の一端がありそうとはいえ、どうもそれだけが要因では無さそうでした。

 

実績や成果は周りの噂や運に振り回されて出来るもの。

「真の実力」では無い。

そのように考えていました。

「錯覚資産」の考え方に出会うまでは。

  

同僚や上司の認知をハックして昇進・昇給した話

ここ数ヶ月、錯覚資産を意識して仕事を進めていたのですが、結果として昇進し、昇給もしました。

自分自身の中身や実力は、何にも変わっていないのにも関わらず。

やったのは「錯覚資産」を作って周囲にそれとなくアピールし、「良い評判」を一人歩きさせ、他人の脳をハックした、だけなんですよね。

これの効果は凄かった。魔法のようです。

 

「錯覚資産」とは何か

「錯覚資産」は、「自分自身にとって都合の良い、他人の思考の錯覚」の事です*。

例えば以下の評判の2人の同僚がいるとします。

 

Aさん・・・「毎日誰よりも朝早くから来て仕事をしている。同僚や顧客からの評価も高く、仕事や相談が途切れることが無い。会社の業績に大きな影響を与えた複数の成果を残しているらしい。」

Bさん・・・「仕事は定時内で、たまに遅刻をする。同僚や顧客からは『パッとしない』『たまに依頼事項を忘れることがある』『納期も遅れる事がある』などの評価があり、いつも暇そう。大した成果は無いらしい。」


このような2人のどちらかに仕事を依頼する場合、大抵はAさんに仕事をお願いするのでは無いでしょうか。

例え、その人となりや、業務内容の細部を知らなくとも。

Aさんには「錯覚資産」があり、仕事がどんどん増えていきます。そしてそれらの仕事をこなすと、さらに「錯覚資産」が膨らんで行きます。

また恐ろしいことに、AさんとBさんが仮に同じ業務を遂行したとしても、Aさんのアウトプットの方が魅力的に見えるという特性が、我々人間の脳には備わっています。一見ズルいような気もしますが、このような人間の脳のバグを理解して上手く利用する必要があります。

「錯覚資産」の利用は、人間のバグを理解し、そして戦略的に利用する方法であり、認知心理学の実験でも検証された科学的に信頼性の高い手法です。

*参照:人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている

 


具体的に何をしたのか

では具体的に何をしたかと言うと、書籍「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」に書いてあることを、自分なりにアレンジして、半信半疑ながらも愚直に実践しただけでした。

行ったことは概ね下記の通り。

 

同僚や顧客に嫌われるような態度は厳に慎む

以前、仕事がめちゃめちゃ忙しい時などは、同僚からの相談などに対して「塩対応」することで自分を守っていました。いちいちしょうもない相談に対応する事で集中力が途切れ、目の前の仕事のクオリティが下がり、納期を守れない恐れがあったためです。

しかし、これは相手に良い感情を抱かせないですし、最悪、嫌われる行為です。嫌われると、認知バイアスである「感情ヒューリスティック」によって、私のあらゆる仕事内容や言動が、実際のアウトプットよりも低く見積もられる恐れがあります。

そのため、大なり小なり同僚や顧客から相談があった場合は、できるだけ優先して丁寧に対応する事としました。

相手の方を向いて話を聞き、その場で解決できる問題の場合はすぐに対処し、難しい場合は一旦預かって納期を設定し、後日、対応できる社内外のスタッフをアサインするなどして、きめ細やかに応えるようにしました。

場合によっては、個人秘書の「Kaori-san」にも支援を依頼しました。このサービスは月額数千円で、月に数個までの雑務を引き受けてくれる秘書サービスです。会社で契約するのではなく個人で契約して、ずっと利用していたのです。個人ブログの簡単なリサーチやプライベートな用件、そして本業の仕事のタスクを、守秘義務に抵触しないように加工して依頼するなどしていました。「やるべき事」に集中出来るため、非常に助かっています。


困っている人がいたら積極的に手を貸し徳を積む

これも「感情ヒューリスティック」を使ったハック手法です。仕事の会話の中や定期的な打ち合わせの中で、「何か手伝えることは無いか」「困っている事は無いか」と毎回相手に聞くようにしています。

そして出来るだけ、その日のうちに打ち手を提案して、解決します。自分で解決出来ない場合は、解決出来そうな人物に支援を求めます。

また世間話などで、相手から愚痴や不満が出てきた時は、その場で聞くだけ聞いておき、解決の方法が無いかを考えて後日提案し、実現可能な場合は実行してしまいます。

話が逸れますが、愚痴や不満話の中には、本人が知覚していない欲求が隠れている事が多いです。これを察知して言語化し、解決してあげると、感謝されるんですよね。

忙しい時は、ここまで気が回らないことも多いため、週に1回「同僚に親切にする」というリマインダーが出るようスマホにセットして、忘れないようにしています。

このように細々と徳を積んでいると、私への周囲からの好感度が上がり、仕事全体に対する評価が底上げされます。もしも失敗やミスを生じても、周囲がフォローしてくれるので大事には至りません。非常にお得ですし、過ごすのがラクになります。

 

朝早く出社する

これはめちゃめちゃ簡単です。単に誰よりも朝早く出社するだけです。

朝早く出社する事で「アイツはいつも早い」「いつもいるから相談しやすい」「頑張っているな」「仕事があるんだけど誰に相談しようかな、あ、アイツがいるな」というような、自分にとって都合の良い評判や状態を作り出す事ができます。

これは認知バイアスである「利用可能性ヒューリスティック」という特性を利用しています。

ただ、毎日朝早く出社するのは難しい場合もありますし、何よりも辛く、根性論のようで賢くありません。ですので「人事権がある人」「大きな仕事を獲れる人」「一緒に仕事をしたい人」などの重要な人間がいる場合を狙って、戦略的に実施しました。

朝早く行くのが難しい場合は、ちょっと嫌らしいですが上記のような重要パーソンが会社にいる時に、自分自身も同じ空間にいる状態をできるだけ作り、それとなく話しかける、短時間の打ち合わせを設定する、という手法で、同じ効果を得ました。

私の友人に、所謂「デキる」ビジネスパーソンがいるのですが、本人は煙草を吸わないにも関らず、あえて喫煙ルームへ行って、喫煙者の上司と10分くらいの時間を過ごすというハックを実践しているそうでした。手ぶらで行くとあからさまなので、室内の場合は缶コーヒーを買って持ち込んだり、室外の場合は外の空気を吸いに来たなどと言って、あくまで「息抜きに来た感」を演出しているそう。これも「利用可能性ヒューリスティック」の特性を良く理解した、戦略的な立ち回り方です。ちょっと嫌らしい気もしますが、最終的に大きな成果を出すには重要な技です。


重要な意思決定やトラブル対応時は、他人にレビューを求める

脳はサボり癖があり、「分かりやすい」情報を選んで直ぐに決断しようとします。このような特性も認知バイアスの一つである「利用可能性ヒューリスティック」で、往々にして見落としや勘違いを生じ、その後のアウトプットに悪影響を及ぼします。

私のちょっとした失敗経験ですが、以前、あるWEB用コマーシャル映像を作る事となり、その業務の社外パートナーに、今まで取引したことのない新しい会社を選定した事がありました。WEBで示されている過去作品の質が高く、十分な実績もあり、担当者も素敵な方で、申し分無い雰囲気です。一目惚れに近い状態で、ほぼ直感に基づいてその会社にお任せしたのですが、結果的にこのプロジェクトは、クライアントや私の期待以下の仕事にしかならず、大変残念な終わり方をしました。

後から振り返ると、仕事の依頼の仕方が雑だったり、途中で軌道修正するだけの力が不足していたり、スケジュールが以上に短かったりと当方側の要因があり、当該社外パートナーの会社に十分な業界知識が無かった事、デザイン担当者の経験値が低かった事、などの要因がありました。あらかじめ同僚や上司に意見を聞いていれば、この失敗は防ぐ事ができた可能性があります。

今思えば新しい取引先だったので慎重になるべきでしたが、「利用可能性ヒューリスティック」の罠に見事にハマり、稚拙に判断してしまったと言えます。クライアントはもとより、この会社にも気持ちの良い仕事や成果を提供できないという申し訳ない結果となり、後味の悪い経験となりました。

こういった経験が重なった事もあり、現在では、難しい判断が必要な際は、信頼できる同僚や友人知人(後輩や部下も含む)に仮説を見せて意見を聞き、対応方法を柔軟に変えるようにしています。

 

自分に無い能力を持つ人間に対価を払い、仕事を手伝って貰う

仕事をしていると、どうしても自分一人では解決出来ない課題が現れます。

その時、人間の心の中では現実を捻じ曲げて、自分の都合が良いように認知を書き換える力が働きます。これを「認知的不協和」と言います。

例えば営業の仕事で、思うように売上目標を達成出来ない時や、企画を上司に提案して受け入れられない時。

認知的不協和が働くと、前者の場合は「顧客が商品の良さを理解するだけのリテラシーを持っていなかった」「売上目標がそもそも高すぎた」、後者の場合は「上司が、企画の元となる新技術の価値を理解していない」、「提案した際、上司の機嫌が悪かった」といった都合の良い理屈を付けて、自分自身を納得させようとします。

これでは、いつまで経っても課題を解決する事が出来ません。

私は自分自身で出来ないことがたくさんあるため、社内外の有能な人間と常に関係を保っておき、彼ら彼女らのスキルに合わせて、課題の解消を依頼するようにしています。課題のレベルが高くて一人で解決出来なそうな場合は、細かなタスクに分けて、複数の人間にそれらを割り振ります。当然、公私のリソースで対価をお支払いします。

「人を使って」課題を解決するわけですが、重要なのはその点ではなく、人間の脳には「認知的不協和」という、自分自身では知覚することが出来ない、悪魔が掘ったような恐ろしい落とし穴がある、という事実です。

これを知っているか知っていないかだけでも、かなり違います。

 

 

一貫して偏ったストーリーを語り続ける

これも認知バイアスを利用したハックですが、人間はシンプルで歪みがないストーリーを好んで聴く特性があります。世の中はシンプルではないので矛盾を抱えている事が常ですが、矛盾を包み隠さず正直に語っても、多くの人は混乱してしまって結局はよく分からない、という結果になります(アカデミアの世界は別)。

自分の場合は、

職場なんていつ無くなるのかわからないのだから、職場には期待していないし信用もしていない。愛社精神もない。いつでも外に飛び出せるように実力と実績を出し続けて、チャンスがあれば出て行くかもしれない。ただし仕事ではしっかりと結果を出す。

というストーリーを上司や社長を含めて、社内外の人間に言い続けています。

これは本心でもありますが、愛社精神はなくとも愛着はあったり、損得を抜きに尽くしたい同僚もいたりするので、これほどドライに考えているわけではないです。

しかし、このようなストーリーは、特に最近の若い人にはウケて信頼を得られやすく、就社的な価値観の人(昭和時代のぶら下がり人材)とは距離ができ、技術や知識を極めて生き延びようとする、質の高い人達との距離が縮まり、協力関係も築けるようになりました。

良し悪しはあると思いますが、私自身はプロフェッショナルでいたいので、一部の人からは眉をひそめられつつも、自分の言動に責任とリスクを取って、このストーリーを語り続けるようにしています。

 

チャンスを見つけては成果や実績をそれとなくアピールする

自分の成果や実績は、自身で広めるように工夫しないと、誰にも気づかれません。

世間話や新しい仕事の立ち上げ時などは、「過去に上手くいった事例なのですが、その時には、、、」「この前、ある案件を受注したんですけど、その時に、、、」などと、自分の実績を交えて、意見や具体策を話すようにしています。アドバイスを入れる際も同様。目の前の相手に価値を提供しつつ、実績があった事実を周知します。

単に実績を話すだけでは「鼻持ちならない嫌な奴」ですが、仕事の上での課題を解決するために、過去の実績を、時には小さな失敗体験談を交えて話す事で、相手に「この人は経験豊富で実績も着実に出してきた人なんだ」という認識を意図的に作り出します。

また社内外で実績をアピールするプレゼンの場があれば、積極的に手をあげて活用するようにしています。

ここで注意が必要なのは、「自慢」と捉えられてしまい、負の感情ヒューリスティックを形成する恐れがある事です。

これを避けるために、「相手を自分の実績に巻き込んでしまう」という事もよくします。

「〇〇さんが以前アイデアを出してくれて上手く行ったあの案件ですが、同じ視点で、、、」、「前回△△さんのレビューで企画書のクオリティが上がり受注に繋がったので、今回も同様に、、、」など、協力してくれた人を労いつつ、大小関わらず成果に貢献してくれた事実を、出来るだけ多くの人の前で周知します(本人がいない場でも)。自分が実績を出した事は伝えつつも、謙虚になり、他人を立てるのです。

無闇に言い過ぎると単なるお世辞になり逆効果になる恐れもありますが、相手に合わせて伝える内容や伝え方を工夫すれば、悪い気がする人は中々いないと思います。

 

「錯覚資産」を実践した結果

上記に記載したハックを実践した事で、大小様々な仕事の機会が入り、単純に「打席に立つ」回数が増えました。

すると当たり前ですが、「成果」が出やすくなります。

「成果」が出るので、仕事を振る側は「次回も任せよう」となり、さらに仕事が増えるループに入ります。

 

え、「仕事が増えて大変では」

ですって?

 

そんなもの、代わりにやってくれる人を探して、手伝って貰えば良いのです。

成果が出ていれば、会社は人員補充を認めやすくなって実際に人を増やしてくれますし、社員ではなくても個人で雇えるweb個人秘書(Kaori-san)や、クラウドソーシングなど、たくさんのサービスがあります。

それらを活用して「成果」を出すと、雪だるま式に自分の評価が上がり実力も上がりやすくなります。

要するに、小さくてもラッキーパンチでも良いので成果実績を作り、それをアピールして周囲からの評判や評価を向上させて戦略的に利用すると新しいチャンスが舞い込み、よりレベルの高い仕事の経験を積めるので、本来低かった「実力」がどんどん伸びて行く、という悪魔のようなループが完成するのです。

会社が無くなったりクビになったりしても、「錯覚資産」があれば、次の機会を得られやすいでしょう。生存率が上がります。

 

まとめ

「錯覚資産」を知る前まで、私は下記のように考えていました。

・他人からの評判や評価、肩書きを気にするなんて、ダサい。俺は俺。

・仕事のパートナーを評判だけでは判断したく無い。自分自身の目で事実を確認して評価したい(評価者にもその態度を求めたい)。

・成果をアピールするなんてダサい。はしたない。

・「昇進したい」なんて上司や同僚に言うのはクソ。それは単なる手段。

・「実力」で大きな仕事を勝ち取り、世の中に価値あるサービスを提供して大きな課題を解決したい。

 

結論から言うと、これらは全て誤り。

方向性を間違えて遠回りしていました。

 

だって、この逆の考えにアップデートして、行動を変えたら、簡単に結果に結びついたんですよね。

 

こんなにも世の中は簡単だったんだ。

 

という、狐に摘まれた気持ちでいっぱいです。

この「錯覚資産」を知っているか知っていないかで、かなりの差が生まれてしまうのでは無いかと思いました。

会社員だけでなく、仕事を獲得する必要があるフリーランスや経営者の方を含む、全てのビジネスパーソンに役立つ考え方だと考えます。

ベタな表現ですが、今回参照した「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」は、近年読んだ本の中で、もっとも人生に好影響を与えた本でした。お勧めです。

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