こんな相場なので身体を鍛えるべく、試合に出たら肩の亜脱臼&肉離れとなってしまったぶらっくプリン(@Black___Pudding)です。こんにちは。
さて、今日もWSJから。
価格変動が大きい時こそアービトラージ!?
2018/02/05紙面
Bitcoin’s Crashing? That Won’t Stop Arbitrage Traders From Raking in Millions
Cryptocurrency arbitrageurs cash in on wide price disparities between exchanges
ここで紹介されていたのは、仮想通貨のアービトラージを専門とするヘッジファンド『Virgil Capital <https://www.virgilcap.com/>』
全世界の40以上存在する仮想通貨取引所間での仮想通貨の価格差を利用し、2017年は約500%ものリターンを得た実績を持ち、23.5億ドルの運用資産を有するファンドです。
HPのトップに
『Virgil Capital trades global arbitrage opportunities.』
と明記されていることからも、その特徴が容易にうかがえます。
トレードの手法は、アルゴリズムを用いて世界中の仮想通貨取引の値段を比較し、売買のチャンスを弾きだすというもので、
・ネット通信の障害
・ユーザー間での仮想通貨送金の遅れ
・国民の祝日に起因した、国家間での価格差(休日だと仮想通貨取引所への送金処理が行えず資金の流れが滞るため海外との価格差が生じやすい)
・特定の国で、他国と比較して高額で取引されている通貨を狙う*
によって生じる、取引所間の価格差を狙ったトレードで利益を重ねます。市場がまだまだ未成熟な仮想通貨ならではのトレードですね。
*現在は解消されましたが、少し前までは韓国の『kimchi premium』が代表的でした
例えば、先週から今週にかけてのビットコイン暴落時は下記のような価格差が生じています。タイミングを逸することなく速やかにトランザクション&売買が出来るならば、リスク0でぼろ儲けです。
国内かつ個人で、このようなアービトラージを実施できるかといわれると、送金速度の問題で難しいかも知れません。しかし世界中に守備範囲を広げたらそれも可能なのでしょう。
今後は市場やルールが整備されていくことで、より多くのヘッジファンドや高速取引業者が市場参入し、取引所間の価格差が縮小していくことから、アービトラージで利益を上げるのが困難になっていくことも予想されています。
株式市場では取引所間での価格差がほとんど無いことから分かるように、成熟した市場では参加者も多く、自然と価格差がなくなりアービトラージが困難な状況になります。
そう考えると、Virgil Capitaのような存在は時代の過渡期に咲いた仇花なのかも知れませんね。
しかし、現状においてはぜひ投資してみたい!誰かアルゴリズムを作り出して、日本でもこれに似た私募ファンドを運用開始してください!
では、今日はここまで
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