くりぷと(@_CryptoBlogger)です。消耗相場、エンジョイしてますか?
先日のビットコイン分裂の記事、お陰様で多くの方にリツイートやいいねを頂き、結構なPVとなっていました。ありがとうございます。
ビットコインの分裂問題について、また書きました〜。#bitcoin
ビットコインが4つに分裂? UASFに向けた工程表 – くりぷと戦記 -主に仮想通貨の話-https://t.co/4k5qr2zkrn pic.twitter.com/JnmumOCmdE— くりぷと UASF (@_CryptoBlogger) 2017年7月4日
8/1にUASFが発動するわけですが、その後の8/15位に、”New Pow ビットコイン”が新たに生まれるかも、という話がありました。
本日はその部分を少し掘り下げます。
New Pow Bitcoin
8/1以降にBIP148(UASF)側のハッシュパワーが低い場合(<15%)、ハードフォークによって新たなビットコインを作り、ASICのマイニングマシンを”fire(クビ)”にし、既存のビットコインネットワークから、少数派として脱出するという構想です。先の記事の該当箇所、丸っと引用します(赤字は筆者)。
If miner support on 148 Bitcoin remains low, (some of) its users may opt to implement a hard fork to change the proof-of-work algorithm. This would “fire” the existing group of miners by making their specialized ASIC mining hardware obsolete on the BIP148 side of the split, and could open the door for new miners — possibly re-decentralising the mining landscape back to home users with CPUs or GPUs. (At least temporarily.)
An open BIP148 “working group” on a sub-channel of the “Bitcoin Core Community“ Slack is currently working out the details to be proposed. But it seems that if by August 15th less than 15 percent of total hash power mines on 148 Bitcoin, this hard fork will be deployed. This will make the split with “Legacy Bitcoin” definite. It could technically also lead to another split on the 148 Bitcoin side, if some of its users decline to join the hard fork that changes the proof-of-work algorithm.
〜中略〜
And of course, anyone should by now be able to mine on NewPoWBTC without specialized ASIC hardware.
引用:Countdown to SegWit: These Are the Dates to Keep an Eye On
関連する記事が、過去にいくつか出てました。
[ANN] Bitcoin PoW Upgrade Initiative
現在のビットコインは、マイニングパワーが主に中国系企業で寡占化し、中央集権的であることから、チップをマイニングに特化したASICではなく、CPUやGPUに変更出来るよう、プルーフオブワーク(Pow)のアルゴリズムを変え、ビットコインの非集権を目指す、という構想でした。
補足記事:プルーフ・オブ・ワーク(PoW)とは
ただ、これには開発者の中でも反対意見が出たり、少なくともCPUでの実現は無理でしょ、といった意見などがありました。
テスト版のコードは、前回記事でも出てきたLuke氏が書いています。
8/15付近のローンチ云々の裏は取れていません。
私見
当初のビットコインの思想である非集権化を目指すには、致し方無いのかもしれませんが、上手く行くんでしょうかね。
新しいビットコインが生まれたとして、結局またハッシュパワーの寡占化が進み、同じ事の繰り返しにならないか、という点も気になっています。また価格に与える影響や、取引所、ウォレットなどの対応予定も気になります。
最後に、twitterで重要な知見を下さった方々の、tweetを引用させて頂きます。
仮にBIP148側につくハッシュレートが10%だったら、ブロック生成時間100分が20週間続くことになり、今の比ではない交通渋滞が起こって使い物にならないと思われますので。
— キツツキ🐦@GPUマイニングに興味津津 (@kitsutsukick) 2017年7月5日
どのパターンになってもレガシー(Bitcoin Coreチェーン)は残る。
UASF、SegWit2xどちらが通っても一応残る。
BTCABCとNPBTCはSegWit2x、UASFがそれぞれ通らなかった場合の次善策として提案されているハードフォークのようです。— モモスケ (@momosuke4989) 2017年7月5日
現状では、Segwit2xの進捗次第と、8/1のUASF次第、という事になりますね。
まだまだ目が離せません。
17年8月7日 追記:
7月下旬にBIP-91がアクティベートされたため、New Pow Bitcoinについてはハードフォークする必要性が無くなりました。また8/1にビットコインキャッシュが誕生しましたが、ビットコインネットワークに比較してのハッシュパワーは非常に小さい状況です。
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