くりぷと(@_CryptoBlogger)です。
もはや1つのドラマです。
ビットコイン分裂劇場が佳境を迎えようとしていますね。
まず簡単に直近のスケジュール(予定)のおさらいです。
7/14 BTC-1の正式リリース
7/21 BIP-91のシグナリングスタート。bits4が立ち始める。
7/25位 BIP-91のアクティベート。
7/29 この日までにBIP-91が有効では無い場合(bits4が80%未満)、ビットコイン分裂リスクが高まる。
If BIP91 has not activated by this deadline, Bitcoin may well be heading for a chain-split.
引用:Countdown to SegWit: These Are the Dates to Keep an Eye On
8/1 UASF発動。BIP-91がロックインまたはアクティブになっている場合は、チェーン分岐は起きない。BIP-91がノンアクティブとなりチェーン分岐が起きた場合は、「148BTC」と「Legacy Bitcoin」の2つが一時的に生まれる。あとは両陣営のハッシュパワー次第。
BTC-1はSegwit2x陣営のクライアントソフトですが、予定よりも開発に遅れが生じ、7/14の納期を過ぎていました。しかしながら、本日(7/17)先ほど、リリースされました。
Segwit2x。これ、いちおうリリース版?
が出たようです。https://t.co/zV2jbg1RBv— Tetsu UASF 大石哲之 (@tyk97) 2017年7月17日
そしてすぐさま、2つのマイニングプールが、ブロックを掘り始めました。つまり7/21予定だった BIP-91のシグナリングを前倒してスタートです。(尚、AntpoolはBitmain社運営のプール)
超速報:Antpool(22.5%) Bixin(7.1%) https://t.co/jAVHa2PJS5(6.8%)がBIP91(閾値80%)の #SegWit2x をシグナリング開始。ハッシュパワーは計約45%となっています #ビットコイン #UASF #仮想通貨 pic.twitter.com/susRg2eTcA
— 墨汁うまい(BokujyuUmai) (@bokujyuumai) 2017年7月17日
この後の展開としては、他のニューヨークアグリメントに署名していたプールも追随し、このシグナルのシェアが増加していくことが予想されます。そして80%を所定の期間キープ出来れば、8/1にビットコインの分裂はせずに済みます。
ようやく、Segwit実装への扉が開かれます。
この後のキーポイントは以下2つになろうかと思います。
1.BTC-1で致命的なバグが生じないか(急ごしらえのソフトなので)
2.裏切り者が出ないか
「1.」に関してはこのまま推移を見守るしか無いですが、「2.」に付いてはある程度、予想はつきますね。
「ビットコインを保有するマイナー、開発者、ユーザー、関連企業の誰も損をしたく無いので、分裂を防ぐ方向でまとまる見込みが強い」と考えます。
ちなみに、下記の、世界のKoji氏のパクリ記事では無い事、念のためここにお伝えしておきます(笑)
以前、下記などの過去記事で、Bitmain社Jihanの裏切りのリスクを書きました。
しかし私、最近、このJihanて、合理的な判断を下せる人なんじゃ無いかと、考えを改めるようになりました。
それは、実際にJihanに会った方々がおり、その雰囲気や見解を日本に持ち帰って来てくれて来ており、生の声に触れられためです。
詳しくは、Maiさんのこのインタビュー記事や
この短いインタビュー動画をご覧下さいませ。
I don’t want bitcoin to be hard forked …But I think it is important to hear direct VOICE of Jihan not rumor of him from others. pic.twitter.com/FZ81nx5w4Z
— Miss Bitcoin Mai (@missbitcoin_mai) 2017年7月8日
言葉を選びながら、しかし慎重に、深く考えていることが読み取れます。
(違うかもしれません。トラストレスw)
先日報告した勉強会でもセブンバニーズ @7bunnies_botさんによるBitmain社見学会のレポートがあり、結構丁寧に情報を開示している印象でした。(これは、実際に行ってないので分かりません。あくまで雰囲気)
UAHFも準備しているので、”面子”の保持に拘泥し、最悪な選択肢を選ぶかもしれない、と思っていたのですが、どうもそうでは無さそう。(UAHFは最終手段、プランBとして準備している可能性があります)
“損をしない”選択肢を選んでくれるように思い直してきました。
話は変わりますが、ビットコインは2013年3月に、ソフトの不具合で予期せぬチェーン分岐を起こし、その価値を失いかけたことがあります。あるマイナーが新版のソフトで掘り続けていたら、後で不具合が指摘され、「新版を取るか旧版を取るか」の判断を、ネットワーク全体が迫られました。
そのような中、既に5,000ドル分以上のビットコインを掘っていた「エリュースリア」という大口のマイナーが、自分が損をする事を選びます。ネットワーク全体が信頼を失い、ビットコインの価値が無くなってしまう事を、自分が損する事で防いだのです。そちら側にインセンティブが働いた、という事です。
この状況下でバージョン0・
8のブロックチェーンを存続させるわけにはいかない」。 ハンドルネーム〝エリュースリア〟を名乗る、 BTCギルドの運営者はこう言った。 チャットにいた開発者らは、
エリュースリアが全体の利益のために犠牲を払おうとしていること に感謝した。約一時間後にようやく移行を完了させると、 エリュースリアは損害を計算した。 「0・ 7に戻すのが遅れていたらダメージはもっと大きかったはずだ。 といっても今回のフォークで一五〇~二〇〇BTC(五〇〇〇 ドル以上)の損害が生じた」と書いている。 ビットコイン生態系では、ビットコイン価格は数時間で二〇% 近く下落して三七ドルになったほか、 ネット上にはいくつか陰気な記事が載った。 引用:デジタル・ゴールド--ビットコイン、その知られざる物語 | ナサニエル・ポッパー, 土方奈美 | 工学 | Kindleストア | Amazon
このようなインセンティブのシステムがあるので、ビットコインは強い。
まあ、まだ分かりませんが。
つい最近、ライトコインのSegwit実装の際、シグナルが付いたり消えたりして、振り回された過去があります。あれは酷かった、、、。
ここ2週間が正念場ですね。
*勢いで書いちゃったので、間違いがあれば、全力で急ぎ直します。
コメントを残す