ぶらっくプリン(@Black___Pudding)です。こんにちは。先週は仮想通貨大暴落で相場が大荒れでしたね。
その間にWall Street Journal(WSJ)でどのようなニュースが掲載されていたのか、まとめてみたいと思います。時間の関係上、複数の記事に分けて紹介させてください。
アーセナル×仮想通貨
2018/0126
Online Gambling, Cryptocurrencies and British Soccer – A Curious Mix
イギリスのプレミアリーグの強豪アーセナルが、「オンラインでの賭博専用(サッカー賭博&オンラインカジノ)」の仮想通貨をプロモーションしているというニュース。
コインの名称はCashbet Coin。アメリカのカルフォルニア州のオンライン賭博の会社が発行しているコインです*。
アーセナル側としての公式発表は「アーセナルファンにCashBet Coinを使った賭博を推奨するわけではないが、公式なパートナーとして彼らと協働することが楽しみだ」とのこと。
これって日本で考えた場合、野球の強豪「読●ジャイ●ン●」が仮想通貨関連の会社をオフィシャルパートナーにするくらいのイメージでしょうか?色んな意味でチャレンジングな取り組みですね
イギリス政府の見解としては、このようなコインは非常にハイリスクな投資として警告を発信しています。
イメージ:
仮想通貨×賭博 ≒ 投機×賭博 ≒ リスク無限大→ヤバイよヤバイよ
Token CBC
Price 1 CBC = 0.50 – 0.75 USD
Platform Ethereum
https://icobench.com/ico/cashbet
クレジットカードでの仮想通貨購入禁止
2018/0126
Credit Card Companies Don’t Want You to Buy Bitcoin With Plastic
Some card companies won’t allow it; Citigroup, Bank of America review their policies
アメリカの複数の銀行が、仮想通貨購入を目的としたクレジットカードの利用を禁止したというニュース。
理由は
・このような使途でのカード利用が世間に受け入れられない
・詐欺、資産損失、ボラティリティの高さといったカード利用者のリスクを避けるため
と述べられています。
この記事によると、BTC購入者の18%はクレジットカードでの購入を利用している**
Q. Which of the following best describes how you funded your account to purchase Bitcoin?
a. 33.63% of Bitcoin investors answered “I used a debit card to fund and purchase.”
b. 18.60% of Bitcoin investors answered “I used the ACH bank transfer process to fund and purchase.”
c. 18.15% of Bitcoin investors answered “I used a credit card to fund and purchase.”
d. 16.22% of Bitcoin investors answered “Other.”
e. 13.39% of Bitcoin investors answered “I used a bank wire transfer to fund and purchase.”
そして、クレジットカードでビットコインを購入した人の22%がその支払金額を清算できていない(支払い遅延含む)状況とのことです。
さらに、滞納組の約90%が、ビットコインが値上がりすれば清算できるさ!と楽観視しているという状況。
Q. Are you planning to pay off your credit card balance, accumulated by purchasing Bitcoin, by using the proceeds from the sale of your Bitcoin investment?
a. 88.89% of Bitcoin investors answered “Yes.”
b. 11.11% of Bitcoin investors answered “No.”
(心の声)これって、ギャンブルに負ける人の典型的なパターンです
クレジットカード発行主体のデメリット
カード利用者がカードでビットコイン購入→ビットコインが値下がりし、借入額を清算できない→ビットコイン価格が上昇せず、さらに清算が遅延→最悪の場合デフォルト→純損益につながり業績低下を来たすリスクがあります。
仮想通貨に対する政府や世間の風当たりが強い中で、このような利用者が多くなる→八つ当たり的にクレジット発行主体まで非難される(ビットコインが上がると甘い見込みを立てた利用者の自己責任なのに)→自社のブランドが傷つき、業界筋や政府筋との関係性にも傷がつく
銀行側としては、利用者の母数も少なく、カード利用額総額も小さいので、リスクに見合わない。と判断したのでしょう。
クレジットカード利用者にとってのデメリット
クレジットカードでビットコインを購入すると、fiatでの購入よりも多くの手数料が発生し投資効率が下がる。
カードの支払い遅延が生じた場合、高率の遅延損害金が発生し負担が増えていく***
他にもありますが、わかりやすく言うとローン地獄にはまりこむ可能性があり、人生が狂うリスクがあるといったところでしょうか。
***例えば、日本の場合遅延損害金は年率14.6%まで(消費者契約法)
仮想通貨が今後普及し、様々な金融商品が出てくるでしょうが、この記事にあるような状況を逆手にとった商品が考案されないことを祈ります。
2008年に話題になったサブプライムローンのような商品が将来でてくるのではないか、と一抹の不安を覚える記事でした。
では、今日はこれまで。
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